アンドロイド関連ニュース

iPad 2に勝てるか!!? 話題の「ソニータブレット」を使ってみた

9月1日、ソニーは、Android搭載タブレット「Sony Tablet」を発表した。あのソニーが満を持して発売するタブレットPCということもあり、注目度は非常に高いが、その使用感も含めてお伝えしたいと思う。

まず、9.4型液晶搭載のスレート状タブレットの「Sシリーズ」だが、iPadをはじめ、多くのタブレット端末がフラットな作りなのに対し、上部に厚みがあるようになっている。持ったときには上の方に重心があるため、やや違和感を覚えるが、置いて使う際に画面が見やすくなっており、ソフトキーボードもタッチしやすい。このあたりはソニーならではの配慮といえそうだ。ディスプレイは1280×800で、画面は非常にクリア。斜めから見てもハッキリわかるほど視野角が広いので、横から覗き込んだときにも見やすい。CPUは、シャープのGALAPAGOS A01SHやAcerのタブレットなどにも採用されているTegra 2(1.0GHz)。今までのAndroid搭載タブレットに比べて「これはヌルヌルだ!」とまではいかないが、充分なレベルだといえるだろう。SDカードスロット、microUSBスロットも付いており、デジカメやフラッシュメモリとデータのやり取りなどが可能とのこと。

一方、「Pシリーズ」は折りたたみ可能な2画面タブレット。折りたたむと、180(W)×79(D)×26(H)mmのサイズで、持ってもかなり小さく感じる。372gなので、さすがにポケットに入れるのには無理があるが、小さめのカバンに入れるなら最適だろう。折りたたみ部分の角度は自由に調整できるので、使う場所に合わせてノートPCのように使うこともできるし、縦に持って電子書籍リーダーとしても利用できる。ただし、動画などは一方の画面にしか表示されないので、5.5型ではかなり小さく感じてしまうのも事実。2画面に渡って表示すると、どうしても間に空白ができてしまう。ブラウザなどは2画面で表示できるが、やはり中心にスペースがあるのは若干気になるところだ。

個人的には、Sシリーズ、Pシリーズどちらもアリだとは思う。が、やはり最大のポイントは「iPadと比べてどうなのか」という点だ。大きさや重量、価格で大きな違いがあるわけでもなく、性能的にもほかと大差が無い。ましてやAndroidのタブレット用アプリが少ない現状を踏まえると、市場でトップに立つことはおろか、相当厳しい戦いになるのではないかと思われる。とりわけタブレットが充実している海外ではなおさら冷ややかで、レビュアーやアナリストからは「価格もハードウェアも凡庸」、「ひどく安っぽい」と酷評されている。

筆者がその点に関して、とくに象徴的に感じたのは、いずれの端末にもプリインストールされている『みんなのGOLF 2』だ。ディスプレイにプレイステーションのキーパッドが表示され、それでプレイする形となっているのだが、タッチパネルという進化したインターフェイスを持っているのに、15年以上前のスタイルでプレイさせようというのはさすがに無理を感じる。『みんなのGOLF 2』が面白いことは言うまでも無いが、グラフィックも当時のままで、正直これ以上のゲームはAndroidアプリにいくつもある。ソニーがプレイステーションのゲームをAndroidで提供することは既報のとおりだが、インターフェイスをタッチパネルに最適化するだとか、もう少しやりようがあったのではないだろうか。プレイステーション当時のままの状態で持ってきて、それをウリにしているのかと思うと、このタブレット端末そのものに一抹の不安を感じざるをえない。

Pシリーズは”持ち運ぶためのタブレット”という明確な意図があり、ほかのタブレットとの差別化には成功しているし、Sシリーズも”ソニーのタブレット”というだけで価値があることは間違いない。実際に試せるブースも盛況で注目度、期待度の高さも伺えるが、はたしてそれに応えられるかどうかが見ものである。(岡嶋佑介)

■参考リンク
Sony Tablet http://www.sony.jp/tablet/

››岡嶋 佑介の記事一覧

岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

おすすめサイト