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彼氏追跡アプリ「カレログ」騒動 実は炎上マーケティングだった!!?

GPS機能を使って彼氏の位置を追跡するAndroidアプリ「カレログ」が大きな話題となっていたが、提供元のマニュスクリプトが早くもアプリ公式サイトにサービス内容についての謝罪を掲載した。

同アプリは、彼氏のAndroid携帯にインストールすることで相手の位置情報がリアルタイムで確認でき、有料会員になれば端末のバッテリー残量、通話記録、使用アプリ一覧までチェックできるというもの。
「端末所有者の同意をとってご利用ください」という但し書きが付けられているものの、アプリ説明には「端末のバッテリー残量もわかるから『電源が切れちゃった』なんて言い訳は通用させません!」「サービス利用はバックグラウンド操作で行うから、どのタイミングで情報取得しているかは彼氏の端末では一切わかりません」などという文言が並び、あまりの鬼畜ぶりにネットユーザーたちを驚愕させた。

また、相手のメールアドレスを入力するだけでインストールが可能なため、彼氏のいない隙にアプリを入れることは実質的に可能。さらに、スマートフォン上で表示されるアプリ名は「GPS Control manager」でアイコンもGPSのものとなっており、“偽装”と思われても仕方ない徹底ぶりだった。

ネット上では、一部から「男性差別を助長する」との声や法的に問題があるとの意見も上がり、偽の情報を送信するカレログ対策アプリを開発しようという動きまで起こった。また、実際にカレログの被害から端末を守るアプリ「カレログチェッカー」といったものまでリリースされている。

提供元の謝罪は、これらの機能やアプリの方向性に対し、人権に配慮を求める団体などから批判を受けたため、サービス内容を根本的に見直すとしている。近日中にアプリのアイコン画像や名称を変更し、同意確認についてもメール連絡などによって徹底するという。

大きな批判に晒されたカレログだが、サービス名称や説明文をあえて「女性上位」のように書いたのは、ネットの反発を見越した“炎上マーケティング”なのではないかとの見方も強まっている。かつて、2009年に男性を家畜に見立てた女性のためのSNS「男の子牧場」が炎上し、大きな話題になった例もあるが、今回の「カレログ」騒動はそういった炎上を故意に起こして、話題性を狙ったのではという意見があるのだ。

また、カレログのような位置情報共有サービスには、「Google Latitude」が既にあり、韓国でも位置や通話記録などを確認できるカレログ同様のアプリは以前から存在する。目新しい技術ではないが、機能の豊富さから子供の保護や老人介護など使い方は幅広く考えられ、批判によって十分な知名度を得てから方向転換をするという戦略も“アリ”なのかもしれない。

それにしても今回の騒動で「カレログ」の名前はヤフーの急上昇ワードランキング(8月31日付けで2位)にも登場するなど、アンドロイドアプリとしては前代未聞の知名度を獲得したと言えるだろう。今後のカレログはどのような運営になっていくのか? 運営元、マニュスクリプトの三浦氏を直撃してみたところ、

「リニューアルに向け、ただ今大幅な仕様変更を行っておりますが、内容についてはコメントを差し控えたいと思います」とのこと。

今はとにかく何を言ってもさらなる燃料投下になってしまう、という判断なのだろうか。今回の炎上騒動で抜群の知名度を獲得した「カレログ」が、今後どういう進化を遂げるのか。何も考えていなかっただけなのか、計算ずくの戦略なのか。その真価が問われることになるだろう。(佐藤勇馬)

■画像引用元:カレログ http://karelog.jp/

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カレログアプリ

価格 無料
デベロッパ名 カレログ事務局

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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