アンドロイドアプリレビュー

当サイトライターの父親(60代)も余裕で使えた 驚異の手書き入力アプリ「mazec」の実力!!!

スマートフォンに採用されているフリック入力を開発した増井俊之氏(慶應義塾大学 環境情報学部 教授)は、予測変換ソフトの元祖「POBox」の開発者でもある。多くの人がスマートフォンでフリック入力や予測変換を使っているが、どちらも増井氏が開発したものだ。
もし増井氏がアップル時代にフリック入力を開発していなかったら、スマートフォンの文字入力はどうなっていただろうか?もしかしたらケータイのトグル式が主流で、テンキー付きの端末が人気になっていた可能性もある。ほんの5年前まで、シャープのW-Zero3シリーズのようなキーボード付きモバイル端末が人気を集めていた。iPhone(iPod Touch)が登場する以前はタッチパネルは日本語を入力しづらいと考えられていたのだ。これほどまでにフリック入力が普及すると、増井氏の功績はもっと評価されても良いのではないかと感じる。

とはいえ、いくらフリック入力が優れていても、QWERTYキーボードや手書き入力がどうしても必要な人たちがいる。それはデジタルデバイド(情報格差)の問題だ。例えば年配者がスマートフォンを利用する場合、携帯電話もパソコンも使ったことがなければ、日本語入力が大きな障害になる。しかしデバイスが手書き入力に対応していれば、その日から使い始めることができる。
そこで登場したのが、手書き文字変換ソフト「mazec」だ。漢字、ひらがな、英字が混在していても認識するという意味で、交ぜ書きから“マゼック”と名付けられたようだ。試してみたところ、言(ごんべん)や門(もんがまえ)などの略字、くずし字も認識するので驚いた。ひらがな入力がメインだった過去の手書き入力と比べ、漢字の認識が本格的になっており5年分の進化を体感した。ここまで使えるのなら、Androidタブレット端末を両親向けに購入しようと本気で考えたほどだ。
アルファベットや数字などのモード切替が若干しづらいのと、予測変換の候補に違和感を感じることもあるが、認識自体はかなり正確だ。難点としては、小文字のひらがなが認識されにくいので、スペースを空けて入力すれば小文字認識されるなどの工夫がほしい。

試しに、60歳を過ぎた父親に使わせてみたところ、時間はかかったものの、ほぼ正確に入力できた。ただし、すぐ「ペンはないのか」と聞かれた。iPhone/iPadやAndroid向けの静電式タッチパネル用ペンが販売されているので、そういったものを利用すると良さそうだ。
また、こうした入力方式を追加できるのは、アンドロイドならではのメリットだ。「mazec」はiPhone/iPad版もあるが、iPhone OSではIME(入力方式)を変更することはできないため、iPhone/iPad版はブラウザ上でしか利用できない。iPadのようなタブレット端末を高齢者向けに検討しているなら、Androidタブレットのほうが「mazec」を追加できる点で適している。今後、新たな手書き入力ソフトが登場する可能性もある。

近々、正式版がリリースされる予定で、9月30日まではβ版として無料でダウンロードすることができる。参考となるのがiPhone/iPad版の3,000円という価格だが、それより安くなることを期待したい。インプットメソッドに興味のある人や、フリック入力に慣れない人、年配者向けにスマートフォンやタブレット端末を購入予定の人は、ぜひ試してみるといいだろう。(秋原とおる)

post-20793_t

mazec (J) for Android [β版]

カテゴリ アンドロイドアプリレビュー,ツール
価格 無料
デベロッパ名 7 Knowledge Corporation

おすすめサイト