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犯罪者でもないのに勝手にメールを公開される!!? 紳助引退報道に見るメディアの暴走ぶり

いまだ真相が見えない島田紳助の突然の引退劇。吉本興業の現経営陣との対立によって業界を追放されたとの説や、元プロボクシング世界王者で暴力団相談役の渡辺二郎被告が逮捕・起訴された詐欺恐喝未遂事件に絡んで近日中に逮捕されるとのウワサなど、マスコミ業界には複数の“真相”情報が流れている。

そんな中、29日発売の『週刊現代』(講談社)が紳助の引退のきっかけになったメール50通を公開、30日発売の『週刊朝日』(朝日新聞出版)はメール106通を全文掲載している。

これらのメールは、2005年6月から2年間に渡って紳助と渡辺被告の間で交わされたもの。
引退会見で紳助は「このくらいならセーフだと思っていた」「この程度で引退しなければいけないんです」と語っていたが、その内容からは暴力団とのズブズブの関係が浮かび上がっている。

渡辺被告を通して知り合ったといわれる某広域暴力団の二次団体のH会長との親密ぶりがうかがえ、紳助は05年に競売入札妨害で逮捕されたH会長を気遣いながら「ほんま警察むかつきますね」と警察批判をしたり、暴力団関係者のために吉本タレントのライブチケットを取ろうと奔走したりするなど、忠誠を尽くしているかのように見受けられる文面になっている。

その中でも特に話題となっているメールは、紳助が女性モデルや女優らの名前を実名で挙げているもの。数多くの人気番組のメイン司会を務めてきた紳助は、数多くの女性タレントを“お気に入り”として番組に起用してきた。紳助が暴力団関係者を熱心に接待していたことが明らかになっているだけに、女性タレントを暴力団関係者に紹介していたのではないかとの疑惑も持ち上がっている。

それにしても、事件の真相と共に気になるのは、メールの流出経路。なぜ個人の間で交わされたメールがマスコミにまで流れてしまったのか。

渡辺被告が逮捕された際、携帯電話などが証拠品として押収されました。紳助本人が流出させるわけもなく、メールの流出元は渡辺被告の携帯電話しかあり得ない。となれば、警察関係者から意図的に流されたと考えるしかありません」(マスコミ関係者)

大阪府警が紳助を“暴力団の企業舎弟”としてマークし、逮捕を狙っているとの情報も流れていることから、捜査の駆け引きとしてメールを流出させた可能性もないとはいえない。だが、現状では紳助は犯罪者ではなく、勝手に個人的なメールを公開されるいわれはない。

“紳助叩き”が激化する中で、本来は事件と切り離して考えなければいけない「モラル」が崩壊しているのではないだろうか。メディアスクラムが問題視された秋田児童殺害事件や松本サリン事件、一般信者のプライバシーまで暴かれた一連のオウム事件など、世間的関心が高い事件であれば何をしてもいいというマスコミの暴走ぶりは全く無反省に繰り返されている。

警察や司法の判断を待つことなく勝手な正義を振りかざす者に、個人のプライバシーや生活を破壊される怖さは、決して我々に無関係なことではない。紳助事件の闇の深さよりも、正義感に陶酔したメディアの暴走の方が深い闇を抱えているのではないだろうか。(佐藤勇馬)

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佐藤 勇馬

フリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、WEBや雑誌などでネット、携帯電話、芸能、事件、サブカル、マンガ、宗教問題などに関する記事を執筆している。媒体によっては、PN「ローリングクレイドル」で執筆することも。今年1月に著書『ケータイ廃人』(データハウス)を上梓。 Twitterアカウントは @rollingcradle

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