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中国の偽アップルストアがしれっと営業中の件

先日、大きな話題になったのが中国の「偽アップルストア」の件。
ベトナムやミャンマーと隣り合う中国西南端の雲南省の昆明に、偽物のアップルストアがあり、政府は5店舗のうちの2店舗の閉鎖命令を出したという。昆明には偽アップルストアの他に偽IKEAもあり、過去には「地中から突然鉄パイプが飛び出て自動車を貫通する事件」とか「ペンキではげ山を緑化する事件」で話題になったりするナイスな街である。

実はニュースになるずっと以前から偽アップルストアは人気を博していて、筆者自身も足を運んだことがあった。昆明に何店かある偽アップルストアのうち、最も有名な店は繁華街のど真ん中に位置し、誰もが知る店だったのだ。もっと早く誰かつっこめよ!

とはいうものの、中国でもかなりの辺境に位置する昆明は、北京や上海へはそれぞれ約2000km。鉄道なら2泊3日の距離があって、そうそうリアルなアップルストアを昆明市民が見る機会はなく、店がパチモノかどうかなんて知る由もないのも事実。そんな辺鄙な土地にまでアップル製品の威光が轟いているという事実には素直に感嘆するしかないだろう。

さて、閉鎖命令を受けた偽アップルストアはその後どうなったのか。再び昆明を訪れた。驚くことに偽アップルストアは以前と変わらず営業していた! しかし、よーく見ると報道前にあったAppleのロゴと並んで書かれたAppleStoreの文字が消えている。また、何故かAppleと関係ないダイソンの羽根のない扇風機「もどき」を展示するという斜め上の進化をしていた。そのダイソンの扇風機もどきを展示することで、本家との差別化をしているのだろうか。


【写真左】騒動前の看板、【写真右】騒動後の看板。ロゴはそのままだが「Apple Store」の文字が見事に消されている!

お世辞にも綺麗とは言い難いバックパッカーの身なりで入店した筆者。しかも片手にはスーパーのビニール袋に入った青野菜をぶら下げている。スタッフは皆青シャツを着ていたが、入店するなり近づいて強い口調で中国語で「何が欲しいのでしょうか!」と迫る。

「おいおい、ラフで生活感溢れる身なりだと入店禁止ですか、本家アップルストアと違いますなあ」と心でつぶやきながら店の中へ。店の中はやはり本家とよく似ている。商品案内というよりも万引防止のため後ろにぴったり張り付いてくる店員に、これ見よがしにスマートフォンを取り出しiPhone4と比べていると、彼らはいつの間にか居なくなっていた。あぁ、やっぱりステータスグッズだから貧乏人お断りだったんですか。

さて、店内を見回った感じではiPad2の展示に最もスペースを割いている様子。次にiPhone4。実機を触ってみるとホーム画面にはゲーム系アプリがズラリ。でもって客もゲーム系アプリばかり利用して遊んでいる。店員はついておらず、のんびりと遊んでいる。

一通り店内の雰囲気を満喫した後、店員に「本物のアップルストアですか?」と聞いてみると「はぁ? アップルストアですよ。どういう意味ですか? メディア関係者?」急にまた機嫌が悪くなった。いろいろ聞かれたのか、注目を浴びているのを知っているのか、店員のナーバスなオーラに撤収するしかなくなった。

実はアップルの本国アメリカのニューヨークの中華街にもなんと偽アップルストア「Apple Story」というのが出現。Appleから訴えを受けた裁判所は”アップルストーリー”を営業停止処分にしたというニュースも先日流れたばかり。中華街は世界中に展開しているが、偽アップルストアもこれからは世界中で見られるようになるのだろうか。当サイトとしては今後も偽アップルストアの動向に注目したい。(山谷剛史/EXドロイド中国特派員)

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