アンドロイドアプリレビュー

食品の放射能汚染度を表示するアプリ「FoodSafety」 開発者は兵庫県の二児の父親だった!!!

肉牛から放射性セシウムの検出が相次いでいる問題で政府は8月2日、栃木県産肉牛 の出荷を停止した。肉牛の出荷停止は福島、宮城、岩手に続き4県目。もちろん放射性物質による食品汚染の問題は牛肉に限らず、野菜や乳製品、魚介類などにも拡大しつつある。人が生きていくうえで不可欠な食品のこれだけ大規模な放射能汚染は人類が初めて経験する危機であり、我々はこの危機的状況にどう対峙し、汚染食物から身を守ればいいのか、消費者一人一人の高い意識が求められている。

当サイトではこれまで原発から放出された放射性物質の数値を表示するアプリを数々紹介してきたが、ここに来てついに食品の放射能汚染度をスマホで一覧できるアプリが登場した。

この無料Androidアプリ「FoodSafety 食品放射能県別最大値」は、野菜、魚介類、肉、乳製品、鶏卵、茶の6項目にわたり、産地別のヨウ素とセシウムの汚染度を表示してくれる。データは直近3ヵ月の最新のものを扱い、都道府県別の最大値を表示する。そして特筆すべきは、国の基準値を下回る微量な数値まで表示されるということだ。放射性物質による内部被曝の影響は、専門家ですら予測不可能と言われている。できるならなるべくは体内に取り込まないように配慮したい。抵抗力の弱い子どもたちへの摂取は、限りなく最小限に抑えたい。

このアプリを作成したのは、食品汚染を憂慮する兵庫県の長谷川さん。アプリ開発に至った経緯と今後の展開を聞いた。

——アプリを作成されたのは、どのような理由からですか?
原発事故後、その影響を過小に見せたい政府やマスコミには失望しました。その一方で孫正義さん、武田邦彦さん、山本太郎さん、岩上安身さん等が自分の頭で考え、正しい事実を発信しようとする姿勢に感動し、自分もスマホのアプリで発信しようと考えました。武田先生によれば5月以降は特に食べ物に注意ということでしたので、食品のアプリを作りました。子供を持つお父さんお母さんが、スマホ片手に買い物する姿を想像して作りました。私自身が二児の父親です。放射能に怯えている親御さんが他人事には思えないというのも作成動機のひとつです。

——このアプリでは、基準値以上の汚染食物だけではなく、基準値以下の食物もリスト表示されています。それはなぜですか?
低線量被曝や内部被曝の影響は専門家に聞いても評価がまちまちです。どこまでの汚染が受け入れられるかは、後世になれば確定すると思いますが、現時点では各個人が自分で考えて受け入れ限度を決めるしかないと思い、基準値以下の汚染も表示しています。

——国が定めた食品の安全基準についてどう思われますか?
人体への影響は詳しくは分からないというのが本当のところだと思います。人体を守るという目的であれば、「絶対に安全」というところに厳しい基準を持ってくるのがいいと思います。一方で国は生産者の利益を守るという目的もあるため、中間点を考えた結果、消費者と生産者の両方をそこそこ守るというような基準になっているのではないでしょうか。

——自身が食べ物を購入する際、気をつけていることはありますか?
産地は注意しています。低汚染の産地でも避けています。外国産の食品や食材をよく購入しています。おかげで我が家では韓国料理、中華料理、東南アジア料理の美味しいメニューが増えました。

——このアプリの今後の展開は? 収益化のプランはお持ちですか?
汚染された食べ物が流通する限りはできるだけ、情報を更新し続けていきたいと思います。また最近食品カテゴリを増やしたので、自分のやる気を持続させるため試験的に広告を貼りましたが、たくさんの人に使ってもらって自ら考えて欲しいと思うので、有料化は考えていません。

——最後に。アプリを使用する人たちに何かメッセージがあればお願いします。
スマートフォンという新しいメディアを活用して、自分で考え行動し、世界から尊敬される日本を作っていきましょう。

国や自治体の対応は、毎度のように後手後手にまわっている。我々消費者は、メディアから与えられた情報を鵜呑みにせず、積極的に自ら情報収集を行い、自分の目で確認し、食品を購入すべき段階に来ているのかもしれない。そのとき、このアプリ「FoodSafety 食品放射能県別最大値」は、間違いなくあなたの力になってくれるだろう。(佐々原聡)

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