コラム

84%の大学生が「スマホは就職活動に有利」と回答

電車内でリクルートスーツ姿の若者を多く見かけるようになり、大学生の就職活動戦線もいよいよ本格化している。筆者は8年前の当時、就職活動の重要性をまったく理解しておらず、当時隆盛を誇っていた消費者金融に応募して「『ナニワ金融道』ばりに借金を取り立てたいです!」と言って落ちたりしていた。

そんなどうしようもない例はさておき、現代の就職活動に必須アイテムともいえるのがスマートフォンだ。説明会や面接の予約を入れるのに、家に帰らなくてもその場ですぐに行える、マップアプリで会社の場所までのナビに使う、ツイッターなどでリアルタイムに情報収集を行うなど用途は無限大だ。就職情報サイトのリクナビもサイトがスマートフォンに最適化され、新卒者向けのリクナビ2012、転職者向けのリクナビNEXTは、iPhone、Androidでそれぞれ専用のアプリまで作られている。

スマートフォンの有用性については実際に使っている就活生も実感しているようで、2011年4月16日~18日にかけて大学生、院生1,000人を対象に実施されたHRソリューションズの「就職活動におけるスマートフォン・携帯利用の実態アンケート調査」によると、首都圏の就活生のスマホユーザーの割合は39.7%、そして、スマホユーザーのじつに84.1%が「スマートフォンはガラケーに比べて就職活動に有利だと思う」と答えている。また、非スマホユーザーの58.9%がスマートフォンの購入意欲を示しており、いまや就活生は、もっともスマートフォンの購買意欲が高い層といえるだろ う。


スマホ所有者の上位機種ランキングを見ると、1位がiPhoneで53.5%、次いでauのIS03、ドコモのGalaxySが10.8%と続く。事実上のiPhoneの1人勝ち状態だ。これは推測だが、iPhoneが選ばれる理由としては、周りの人が使っていて操作の仕方などを聞きやすい、去年活用した先輩からの勧め、などが考えられる。1度iPhoneを手にしたユーザーは、有料アプリをそのまま使える、新しく使い方を覚えるのが面倒といったの理由で、あえてAndroidケータイに変えることはほとんどない。

この流れを食い止めたいと思っているのが、Android端末メーカーだ。ソニーエリクソンは、もっともガラケーからスマートフォンに乗り換える割合が高い層である就活生に買ってもらうか、というのが課題だと認識しているようで、Xperia acro発売に合わせてキャンペーンも行うとの情報もある。
多数のAndroidケータイが出る各キャリアの夏モデル。選択肢が広がり、ガラケーから乗り換えるにはうってつけの時期といえる。おサイフケータイやワンセグ、赤外線機能の搭載など従来のガラケー機能を組み込んだ端末が続々と発売されることもあり、これからアンドロイド陣営が巻き返すのは必至の情勢。iPhoneが53%のシェアをとっているとはいうものの、裏を返せば残りの約半数はすでにアンドロイドのシェアということで、今後、就職活動生たちの間でアンドロイドが多数派を占めるようになるのも時間の問題と思える。(岡嶋佑介)

データ元:2012年卒大学生の就職活動におけるスマートフォン・携帯利用実態調査

››岡嶋 佑介の記事一覧

岡嶋 佑介

オラオラ系ITライター。パソコン雑誌編集を経て、現在はスマートフォン、ゲー ムなどを中心に、雑誌、Web、ムックなどで幅広く執筆活動を行う。近著に「パ ソコン雑誌編集者が明かす100の仕事術」など。Twitterアカウント:@Kagekiyo666

面接の達人2012 バイブル版 (MENTATSU)
中谷 彰宏
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 8507

おすすめサイト