コラム

福島メルトダウンで注目 放射能関連Androidアプリ

震災から2ヶ月半がたち、放射性物質の汚染実態がつぎつぎと明らかになってきた。数日前には1号機から3号機まで、すべてがメルトダウンしているという事実も公表された。それらのニュースを聞いていると、暗い気持ちになってくる。しかしいくら嘆いても事故前の状況にもどることはできない。いま私たちがなすべきは、情報を正確に把握し、放射能からいかにして身を守るかだ。

すでにEXドロイドでも紹介した「SafeAreaChecker」はこの先、万が一の事象が発生した場合にも必ず役立つアプリといえる。このアプリは同心円状に原発から現在地までの距離と避難区域を表示するだけでなく、放射線量や風向き、計画的避難区域、緊急時非難準備区域、さらにSPEEDIによる甲状腺の内部被曝予測まで実装している。

また福島県内の高線量地域から、東京都新宿区までの最新放射線量がリスト表示されるほか、リンク集からはこの「SafeAreaChecker」のWebバージョンへ飛ぶこともできる。ユーザーレビュ-も大絶賛の嵐だ。
「バージョンアップされて、更に使いやすくなりました。重宝してます!! 制作頑張って下さい」
「いつも参考にしています。アップデートの回数も多く、機能も充実してきているのに無料とは!感謝します」
「福島市に住んでいます。 大変見やすく、分かりやすいので重宝しております」
放射線対策は「SafeAreaCheckr」ひとつあれば、おおむね問題ないだろう。しかし今回EXドロイドではじめてとりあげる「東京放射線」は、他の原発アプリにはない特徴をそなえている。ほとんどの原発アプリの線量表示は、文部科学省などの公的機関の情報をもとにしている。しかし「東京放射線」は、ボランティアが自主的に計測したデータを使用しているのだ。

たとえば東京都文京区の測定場所は「軽量コンクリート住宅2階 南向きの窓際に設置(室内)」という具合だ。通常、公的機関の測定場所は地上十数メートルといわれている。つまりその場所は「ふだん人が生活する高さではなく、実用的な数字ではない」ともいわれている。

つまり、このアプリで表示される値のほうが、実際に人々が暮らしている場所で計測されたリアルな数字なのだ。

他にすでに当サイトで紹介済みの「ガイガーカウンター」「風@福島原発」「放射線チェッカー」などの人気も依然根強い。特に「放射線チェッカー」は、水道水や空気中に漂う放射性物質(ヨウ素131やセシウム137)の数値がコンパクトに表示され、とても見やすく実用的だ。筆者も頻繁に利用している。

東電や政府の発表した原発収束までの工程表によると、放射性物質の漏洩がおさまるのは来年の1月頃になるという。それまでの期間できるだけ被曝をおさえることが重要だ。「すでに被曝してしまったから」といって諦めるのではなく、「これ以上被曝しないように」配慮して生活してみよう。そんなとき原発アプリは、きっとあなたの力になってくれるだろう。(佐々原 聡)

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佐々原 聡

出版社(制作部)に勤めながら、ときどきライターやってます。原発問題が落ちついて、いまは冷静にニュースを見られるようになりました。でも、もう原発はこりごりです。Twitterアカウントは @akira2047

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